人材育成の仕事をして20年になります。
どんな環境でも人間関係を避けての人生はありえません。
人生において一番の喜びも一番の悩みも人間関係です。
人それぞれ価値観や波長の違う人達と仕事をしていくわけですから、どこかで妥協したり、発想の転換をしなければ続きません。
私は、今までオールランドプレーヤーを目指してました。
そしてそんな人を求めていました。でも、最近は考え方を変えました。
一人でできることは知れています。
その人の一番の強みを活かすようにして、何でもかんでも求めないようにしました。そのほうがお互いの精神衛生上良いと感じています。
要するにチームとして結果を出すために必要な能力を集めようと言う考えです。
ここで、私の求める人材は、水のような人です。
水??
いったいどんなことでしょう?
そう、思われることと思います。
人の個性は、それぞれです。形にしたら□、△、○、◇といろいろです。
どんな器にもちゃんと収まるのは、水です。自分の形だけを主張していては、どれもこれもすっきりと収まりません。
それが人間関係の問題につながっていきます。
自分の主張だけを通し、それ以外は聴く耳を持たない。
ひどいのは、自分と違う考え方を批判したり排除したりする人もいます。
プロは、目的達成のために、水にならなければいけないときもあるのです。
でも、水にもいろんな味があります。それが自分の強みであり個性です。
それを分かっている人があまりにも少なく残念に思います。
特に、プロジェクトを組んだ時に、目立ちます。
それぞれ専門性があっても人間の本質的要素が備わっていないことに問題を感じています。
今後は、単なる資格や技術だけではなく、資質の高い人でなければ通用しなくなります。
今、企業はその対策を講じていかなければ存続さえ危ぶまれます。
経営者も組織の一員もここに視点を置くことが必要です。
今一度、それぞれの立場で自分を見直してみましょう。
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