事業継承
いわゆる二代目・三代目経営者に対して、世間では「考えが甘い」「ハングリー精神が足りない」などといった見方をされることが多いようです。
ゼロから事業をスタートさせた創業者と、出来上がったポストに納まる立場というような比較をされたら、このような手厳しい評価になってしまいますが、単純な比較論では済まされないのが、経営の世界です。
経営者にはそれぞれ悩みや苦労があり、時代の状況も異なります。
事業は継続されてこそ。一時の利益ではなく、事業そのものもがきちんと継続できるかどうかに、経営の価値があるのです。
いつ、誰がどれだけやったかといった内輪で功を競うような視点では、真の事業継続はできません。
二代目の経営者の方とお会いして、共通に感じるのは、相当なプレッシャーのなかで奮闘していること。
初代を尊敬すればするほど、自ら強い責務を課して、悩んでおられる、繊細で生真面目な方が多いです。
そんな二代目経営者の方から、アドバイスを求められたとき、わたしがお伝えすること:
「自分と異なる能力を持つ人を側に置いてはどうですか」
という提案です。
人間は万能ではありません。どうしても出来ないことがあります。そこを見極め、組織を作ってゆく。
一人で全てを抱えようとしない。
「長い目で経営を見据え、組織として対応する」
これこそが、二代目経営者に求められている発想ではないでしょうか。
いま、「事業継承」に関する課題が、大きく取り上げられています。
我が社でも今年の重要テーマとして取り組んでおります。
事業継承、すなわち次世代経営者の育成、そしてそれらを含めた組織作りについてのご相談を承っております。
事業の継続はまさに人・人・人の問題です。
リーダーは、何よりも人間力を磨き上げることです。
そのために今何をすべきか?
今一度、私は近江商人の三方よしの原点を探ってみたくなりました。
三方よしの勉強会があったらお誘いくださいませ。
« 前の記事へ | ブログトップに戻る | 次の記事へ » |