「好きな海外旅行先は?」と聞かれたら、迷わず「ハワイ」と答えます。年に1度は時間を作って出かけます。
美しい海や美味しい食べ物はもちろんですが、世界屈指のリゾート地ならではのホスピタリティが魅力です。よく利用するホテルのスタッフは、わたしのことを覚えてくれており、安心して任せることができます。いつものように客室のドアをあけるとウェルカムドリンク、色とりごりの花。うれしくて、日頃の緊張からいっぺんに解放されます。
さて、今、トレンドワードとなっている「おもてなし」。ひとことでは語り尽くせない、奥が深い言葉です。ハワイのホテルのおもてなしは、南国の明るさ、フレンドリーなムードが特徴です。対して、日本の北陸の温泉旅館では、お客様を全従業員がお辞儀して出迎えることで、来訪への感謝と敬意を表すといった、おもてなしスタイルがあります。このお辞儀をハワイでやったら… ちょっと合わない感じがしますよね。
つまり、地域や歴史風土、業種形態ごとに、異なるおもてなしがあり、そこを抜きにしては、真のおもてなしにはならないのです。
また、「うちはサービス業ではないから」と、おもてなしについて考えなくていいとおっしゃる事業主さまはおられませんか。どんな業種職種であっても、「おもてなし」とは何かを、全てのスタッフが考え、実践することで、職場内のコミュニケーションが促され、相互理解がすすみ、仕事の意欲が高まり、結果、事業向上につながります。
「おもてなし」とは、他人をいかに大切にできるか、ということに尽きるのではないでしょうか。そして、それをどう表していくかが知恵の要るところです。弊社では、そのような要請を受けて、さまざまな現場で、スタッフ向けの意識改革講座、実践トレーニングを行っています。「真のおもてなし」の出来るビジネスパーソンを育成することが使命です。
今後ますます求められる「おもてなし」の取り組みを、ビジネスパーソンの皆様にはぜひお始めいただきたいと思います。研修後、一人一人が考え、行動に移せるようになるには、ひたすら日々の繰り返しです。
早いうちに、お勧めします。何なりとご相談ください。
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2013年11月 黄瀬紀美子