数年前、弊社で「新人研修」をお引き受けしたことがあります。実務を通して電話応対や文書作成のノウハウを覚え、また、わたしと行動をともにし、ときには客先にも同行させました。1ヶ月みっちり。終了後、依頼元から「自社内だけでは学べない多くのことを吸収できたようです」というお礼状をいただきました。
「よかった・・・」と安堵しましたが、のちのち気づきました。どんなに優れた教育でも、1人だけに施したのでは、受講直後は出来ても、時間がたてば薄れてゆくのではないか。その職場すべての人が教育を受け、よくなるようにしないと、ほんとうに育成を果たしたとは言えないのでは・・・と。
現在、どの企業も、人材育成予算を潤沢に確保されず、新入社員の教育期間も短縮されています。即現場、即成果。このままでは、その企業だけでなく、社会全体からみても、疲弊をきたしても当然です。
そこで、弊社の教室スペースを「人材トレーニングセンター」として活用できるのではないかと考えました。構想が浮かべば即実行です。9月開設を目指して、準備に入りました。
以前、新人の受け入れ教育を行ったように、中堅社員のインターン教育や集合研修に加えて、他社の方々と接する機会をつくり、交流を図るようにします。
「人づくり」を、生涯の仕事と自負しています。時代の要請に柔軟に対応していきたい。従来のやりかたに縛られては真の成果は望めません。
「人材トレーニングセンター」構想について、ご関心をお持ち下さった方、ぜひご一報ください。皆様の声をお聞し、よりよい場となるよう努めます。研修、インターン受入れのご用命等、随時承ります。また、叱咤激励も歓迎です。わたしの目指す人づくりに、ご協力いただける方も、どうぞよろしくお願いいたします。
2012年8月 黄瀬紀美子